喉から手を出す方法論
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「大変です、大変ですよ、北くん!」
「……なにかな、南さん」

「わたしの考察によると、世界の存在は証明できません!」

「……そうなんだ。それは大変だね」
 南紗香の法外な大声が耳元で炸裂したにもかかわらず、北善一の反応はそれだけだった。分厚い文庫本に落ちた視線は終始微動だにせず、真犯人を暴き立てる探偵役の助教授が展開するロジックを追うのに忙しい。
 風に揺られる柳のような北の無関心に、南は眉根を寄せて彼の机をばんと叩いた。
「ちょっと聞いてるんですか、北くん! この結論が意味することのおそろしさを北くんはわかっているのですか!?」
 北はそこでようやく顔を上げ、身を乗り出して自らの話の重要性を訴える南の顔を見た。
 一番に目につくのは大きな丸眼鏡だ。明らかにサイズはあっていないのに、それは不思議と南の小さな顔の上にすんなりとおさまり、彼女を特徴付ける身体の一部と化している。眼鏡の下にあっても小さくは見えない瞳が、いまは北をぎとりとにらみつけていた。ちょこんと突き出した鼻はぴくぴくと震え、ぷっくり膨らんだ唇は一文字に引き結ばれている。その小柄な背丈とあいまって、どう見てもかわいらしい小学生にしか見えない南だが、れっきとした高校二年生であり、かつまた北のクラスの学級委員長でもあった。
「わからないけど……そんなに大変なことなの?」
 その熱気を可視化できそうなほどの南とは対照的に、北は茫洋とした無表情でそういった。南はわなわなと腕を震わせ、さながら街頭演説に立つ活動家のごとく一声を放つ。
「当然です! この結論にたどり着き、その意味を理解したとき、わたしはこの思考を生み出した自分の頭が呪わしく思えたほどでした。つまりですよ、世界が存在するということはその内容に何かを付け加えるわけではないので――って、本を読むなぁ! まだ話の途中ですっ」
「ああ、ぼくの本が」
 南は素早く北から文庫本を取り上げ、後ろに隠した。はんぺんのようにのっぺりとした北の顔がわずかにかげる。
「返してよ、南さん」
「本なんか読んでる場合じゃないんですよ、北くん! さあ、いきますよ」
 南はがっちり北の腕をつかむと、どこからそんな力が湧き出てくるのか、自分の倍ほども背丈のある北をぐいぐいと引っ張り、教室を出る。なすがままの北は、南の片手に握られた真犯人のトリックをちらちらと気にしながら尋ねた。
「行くって、どこへ」
 振り向きもせず、南がいった。
「中先生のところに決まってます! 先生ならきっと、わたしの結論の意味をわかってくれるに違いありません」
「じゃあ、ぼくは行かなくてもいいんじゃあ……」
「副委員長である北くんも、この問題に取り組む義務があります!」
 北が至極真っ当な反論を用意しても、南は受け取ってくれなかった。
「でもまだ本が途中――」
「ああもうっ。本はいつでも読めます! まずはこの問題に決着をつけるべきなのです!」
 何をいっても無駄だと悟った北は、名残惜しげに教室を見やりながら、小さな案内人に強引に廊下を引き回されていった。
 頭の中では、なぜか「ドナドナ」のメロディがリピート再生されていた。



「先生っ、中先生!」
 ノックの代わりの呼びかけと同時に、南は引き戸をがらっと開けて中に入る。片手を強く引かれ、北は廊下に突き出した「理科準備室」のプレートに危うく頭をぶつけるところだった。
 部屋の中は雑然の一言だ。真ん中にある大きな机の上にはところせましと怪しげな実験器具が置かれ、両端の壁際にある棚の中にはこれでもかというぐらいに薬品のビンや何かの標本などが詰め込まれている。元々広い部屋ではないのだろうが、整理もそこそこに物があふれているので、非常にせま苦しく感じられた。
 机の向こう、中途半端に開けたブラインドから差し込む夕日を背に、白衣姿の理科教師、中恭平が立っていた。手にもっているのは料理用の計量カップで、正面の注ぎ口からすするように茶色い液体を飲んでいる。
「……先生。いい加減、計量カップでコーヒー飲むの止めてくれませんか。その飲み方、気持ち悪いです」
 南がカエルの死体でも見るかのような視線を向けると、カップから口を離して中がいった。
「別にいいだろ。飲み口があると服にこぼれないんだよ……んで? そんなことをいうためにわざわざ俺のコーヒーブレイクを邪魔しに来たのか、お前ら?」
 二人を見やる中の表情は、ぼさぼさに乱れた長い前髪に半分以上隠れてしまっている。見えるのは、なぜかそこだけつるりと手入れの行き届いた、皮肉にゆがむ口元だけだった。
「そんなわけないないじゃないですか。大変なんですよ、先生! 私はついさっき、世界の存在が証明できないことに気づいてしまったんです!」
 はっと思い出したように力説を再開する南を見た後、中はその後ろにぼうっとたたずむ北ににやりと笑いかけた。
「なるほど。確かに大変だな、お互い。なあ、北?」
「「……何がですか、先生?」」
 小さく首を傾げる北と、ジト目でにらむ南に、中は「ああいや、気にするな」と手を振った。計量カップを棚に置くと、二人に入り口近くに立てかけてあったパイプ椅子を示し、自身も安っぽい回転椅子に腰を沈める。
「それで? 今日は何の話だよ。俺、この後用事あるから、手短に頼むな」
「真面目に聞いてくださいっ! ……ったくもう」
 南はぶつぶつと何かをつぶやいていたが、気を取り直して姿勢を正し、自らの重大発見の内容を語りはじめた。
「……私はさっき、哲学的ゾンビについて考えてたんです」
「哲学的ゾンビ?」
 北が不思議そうな顔で南を見る。いきなり出ばなをくじかれ、南の頭ががくりと下がった。
「この前説明したでしょう、北くん! 哲学的ゾンビというのは、見た目や行動は普通の人間とまったく同じだけど、『心』だけがない人間のことですっ。ただし、心というのはこの場合、人間的な情緒のことではありません。ゾンビは普通の人間と同じように喜怒哀楽をもっています。けれど、ゾンビにはその感情の実質が欠けているのです。だからむしろ、ゾンビにないものとは現象的な『意識』なのです」
「ああ、アンドロイドのことだね。ディックの小説に出てくる」
「……まあこの際、その理解でいいです」
 得心がいったか、北が鷹揚にうなずいた。南が疲れたようにため息をつくのを見て、中がひそかに含み笑いをする。
「とにかく、そのゾンビですが……定義上、ゾンビは普通の人間とほとんど変わりはありません。素晴らしい音楽の演奏を聴いて感動したり、美しい絵画を鑑賞して涙を流したりします。そして――もちろんゾンビに『あなたはゾンビですか?』と聞けば、『いいえ、わたしはゾンビではありません』と答えるのです……何かおかしいとは思いませんか?」
「どうして? アンドロイドに『あなたは人間ですか』って尋ねたら、みんな『わたしは人間です』って答えると思うけど」
 南は北の質問には答えず、中の方を見た。中は肩をすくめ、北にさとすようにいった。
「南はこういいたいんだよ、北。もしゾンビが自分に心があるかどうかを判断することができるなら、正直なゾンビはさっきの質問に『イエス』で答えなきゃならない。しかし、実際の答えはおそらくいつでも『ノー』だ。なぜなら、心がなくても『心があると思うこと』はできるからだ。ゾンビに欠けているとされる現象的な意識ってものがあるかどうかは、この質問の答えには関係ないんだよ。その点、お前のいうアンドロイドの場合はちょっと違う。アンドロイドは自分が人間かどうかを知ることが原理的にできるからな。確かその小説だと、何かの機械で調べれば人間かどうかがわかるんじゃなかったか? だから、正直なアンドロイドなら北の質問に『ノー』と答えるはずだよ。ゾンビが『イエス』と答えるのは、ゾンビは自分の心の存在を知ることはできないが、自分が何を考えているかはわかるからだ。ゾンビの『イエス』の意味は、『心がある』ということじゃあない。それは『心があるという信念がある』とでもいうべきものなんだよ」
 中の説明を南が引き継ぐ。
「そして、このことは心をもっているとされる人間自身にも当てはまります。『あなたには心がありますか?』と普通聞かれたら、すべての人が『ある』と答えるでしょう。でもそれは、本当に心があるから、そのことを知っているからそういっているのではないのです。人間の『イエス』もまた、『自分には心があると思っている』という程度の意味でしかないのですよ。なので、本当に心がある人と本当は心がない人の答えは常に同じなんです。だから、本当に心があるということを取り立てていう必要がなくなってしまうんです」
「こうもいえるかもな。心があっても、『心がないと思うこと』はできる。ゾンビの逆で、見た目は完全に機械だが心のあるロボットというものを考えれば、答えは反対に常に『ノー』になる。だから、この質問の答えを決めるものは心の有無じゃない。つまり、心なんてあってもなくても同じだってことになっちまうんだが……それだと何かおかしいよな、ってのがこの話の問題なんだよ。現象報告のパラドックスとか随伴現象説って話は基本これについての議論だろうな」
「……なるほど。そうなんですか」
 発言者が変わるたびにテニスの観戦客のように首を振っていた北は、おもむろに腕を組んで感心していた。
「ところで南。お前、前にも似たような話をしてなかったか? 同じ議論をくり返すのが悪いなんていわないが、お前に新しい結論がないなら俺は帰るぞ」
 面倒くさそうに中がいうと、南は不本意だというように腕を振った。
「ここからが本題なんです! いいですか、先生。わたしはこのゾンビの話が、そのまま世界の存在に適用することができるんじゃないかと思ったのですよ」
「ほう」
 興味を示した様子の中に、南も真剣な面持ちになった。
「さっきの話でいうところの人間に『世界』を、心があることに『現実であること』を対応させるんです。つまり、心のある人間が『現実の世界』に、心のない人間、すなわちゾンビが『現実でない世界』、いわば『可能な世界』に対応することになります。そうすると、さっきの話で出てきた『心があってもなくても、人間は自分に心があるという』という話は、『現実であってもなくても、その世界の住人はその世界が現実であるという』ということになります」
「ああ、なるほど。現実性の指標化の問題か」
「指標……って、何ですか?」
 さっそく理解を示した中に、北がぼんやりと聞いた。中がばさばさと頭をかく。
「あー、指標っつーのはあれだ。『俺』とか『ぼく』とか『わたし』とか、使うやつによって指しているものが変わるようなことばがあるだろ? さっきいった一人称代名詞なんかはその典型だ。あとは『いま』とか『ここ』なんてのも、使うやつによって意味が変わってくるな。こういうのを『指標詞』っていうんだが、南は『現実である』ってことばも指標詞になるっていってるんだよ」
「……そうなの、南さん?」
 北ののんびりした声に、南ははっきりとうなずいた。
「そうです。いってみれば、現実性が各世界に相対化されてしまうんです。たとえば、複数の可能な世界を考えたときに、どの世界が現実の世界なのかと問えば、すべての世界が『ここが現実だ』ということになります。現実であることがそれぞれの世界にとってそうだ、というものになってしまうんですよ。これって、ゾンビの話よりもっとおかしなことだと思いませんか?」
「どうして? それって当たり前のことじゃないの?」
 暢気な北の発言に、南は突然立ち上がって凶暴に噛みついた。
「当たり前じゃありません!! 現実の世界はここだけです! ここにしか現実はないんです! 可能な世界といったって、それはこの世界の中で考えられたものに過ぎません。そんなものが現実であるはずがないんです。そんなことはありえないんですよ、絶対に!」
 溜め込んだエネルギーを一気に吐き出し、南は荒い息をついた。激しい剣幕で詰め寄られ、北は面食らったようにぱちぱちと瞬きをする。
「まーまー、落ち着けって。お前のいいたいことはよくわかったから。な?」
 中の茶化すような仕種に毒気を抜かれて、南は静かに腰を下ろした。しばらくして、「ご、ごめんなさい」としおらしく謝ったが、謝られた北の方は何のことだとわかっているのか怪しい様子で「……うん」とうなずくだけだった。
「南はこういいたいんだよ、北」
 座を取りなすように、中がいった。
「ゾンビが心がなくても自分にはそれがあるんだといえたように、現実じゃない世界の人間も、その世界が現実だといえてしまうんだ。だが、これは明らかにおかしい。なぜなら、現実の世界というやつは唯一つ、ここにしか存在しないはずのものだからだ。可能な世界というのは現実の世界の人間が考えた、いわば想像の世界であって、それが現実にあるなんていわれても、それが正しいとは思えないし、現にそうじゃないだろう? それが認められるのは、その世界とこの世界が同じ一つの世界の中にあって、互いに行き来できるような場合だな。現実世界として指しているものが同じ一つのものなら、こういう問題は生じないわけだからな」
「……それでいいの、南さん?」
 北が聞くと、南はあわてて「そ、そうです」といった。
「だがなあ、南。お前は多分、そういって現実性が指標化されることを認めないんだろうが、俺はそれは避けられないと思うぞ。ゾンビの話で心が本当にあるということがいえなかったように、どの世界が本当に現実なのかもいえないんだよ」
「……ならばここは一つ、思考実験といきましょう」
 どこかなだめるような調子の中に、南は挑みかかるようにいった。
「思考実験?」
「ええ。現実性の指標化を認めるなら、可能な世界の住人による『この世界は現実だ』という発言も認めなければなりません。それは現実性の相対化にほかならないのですから、逆にいえば、わたしたちの『この世界は現実だ』という発言も、そのような意味しかもたなくなります。それはつまり、絶対的な現実性が、架空性と対比されるような意味での現実性でしかなくなってしまう、ということです」
「……つまり、どういうことなの?」
 わずかに眉根を寄せる北を横目に、南は力を込めていった。
「つまり、現実性の指標化を認めてしまうと、自分の世界が現実であることを証明できなくなるんじゃないかということです。そこで、先生と北くんに聞きましょう。二人は、自分が小説の中の登場人物ではないことを証明できますか? その可能性を否定できますか?」
 南の問いかけに、中と北は思わず顔を見合わせた。
「『自分が小説の中の登場人物ではないことを証明できるか』、ねぇ……夢の懐疑とは、またちょっと違った話だよなあ」
 机に肘をついて何かを考えはじめた中に対し、北は率直な意見を述べた。
「南さん、ぼくは小説のキャラクターじゃないよ……多分」
「あら、どうしてそういえるんですか?」
 不適に笑う南に、北はゆるゆると自説を展開してみた。
「えーと……ぼくにはこうして、自由に動かすことのできる身体があるし、その、目だって見えてるし、耳だって聞こえてるし……なにより、ぼくの話なんか書いてもおもしろくないよ、きっと」
 身振り手振りを加えつつ話す北を手で制し、南はきっぱりといった。
「確かに、北くんには自由に動かせる身体がありますし、その感覚もあるでしょう。でも、小説のキャラクターにだって身体があるでしょうし、感覚もあるはずです。身体があるというだけでは、キャラクターでないことは証明できないでしょう。北くんの話を書いたのだって、作者が下手だったからかもしれないじゃないですか。それに――北くんは、『自分が小説のキャラクターではないと主張する』小説のキャラクターではないと、どうしていい切れるんです? 作者にそういわされてるだけなんじゃないですか?」
「それは……そうかもしれないけど。でも、やっぱりぼくは、ここにいるんだと思うよ、うん」
 気弱そうにそう話す北に、南は静かに微笑みかけた。
「いえ、わたしだって北くんが小説のキャラクターだとは思っていませんよ。でも、自分は小説のキャラクターではないということをいうためには、絶対的な現実性を持ち出さなければならないはずです。指標化された現実性では、自分が現実に存在していることをいうには力不足なのです。だからわたしは、それを認めるわけにはいかないのですよ」
 南は勝ち誇ったような顔すらして、腕を組んで考え込んでいる中に視線を向けた。
「なあ、南。お前は多分、帰謬法的にその証明が不可能だということから、現実性の指標化を認めるわけにはいかない、ってところにもっていきたいんだろうが……」
 南の視線に気づいた中がいった。
「現実性の指標化っていうのは、認める認めないの問題じゃないと思うぜ。お前のいう絶対的な現実性ってのは、そうやって言語で表現されて概念化された時点でもう指標化されてるんだよ。だから、お前のいうその思考実験も、そういう指標化された現実性が入り込んでるはずだ。むしろ、それがなきゃその話は成り立たないんじゃないか」
「……どういうことですか」
「自分が小説の中の登場人物ではないことを証明できるかといわれたとき、気になるのは次の二つだ。一、それは誰に対する証明なのか。二、一体何を証明すればいいのか」
 南は無言で中が指を立てるのを見ている。
「誰かが小説のキャラクターであるかどうかを判定するのは『読者』だろう。そして、もし俺たちが小説の中の登場人物だったなら、読者の側からすればそれは証明の必要がないほど明白な事実だ。さぞほくそ笑んで『そうとも、きみたちは架空のキャラクターに過ぎないんだよ』とでも思っているんだろうが……とはいえ、それは俺たちには関係のない話じゃないか? 読者なんていないからな、この世界には。というより、登場人物と同じ水準に読者がいるなんてことはありえないわけだ。仮に俺たちが登場人物だったとしても、そのことを登場人物である俺たちは確認できないし、読者から教えてもらうこともできない。だから、俺たちが証を立てるべきなのは読者じゃなくて、俺たち自身だし、それには証明なんか要らないはずだぜ。読者が存在しない以上、俺たちは登場人物じゃあありえないからな」
 中はやおら立ち上がると、棚に置いてあった何かの骨格標本を手に取って眺めながら話を続けた。
「多分大事なのは、読者と登場人物が話し合うことができないことだろうな。もちろんそれは、読者と登場人物が同じ世界に存在することがありえないからだ。登場人物は読者の頭の中にしか存在しえないし、読者は登場人物の世界には存在しえない。だから、自分が登場人物だって想定はやっぱり無理なんだよ。読者の頭に登場するのは俺たちじゃない。それは違う世界の話なんだよ――ただ、こういうことを考えるためには、世界の相対化、現実性の指標化が不可欠だろうな。絶対的な現実性だと、俺たちが小説の中にいるような事態もありえるからな。現実性が指標化されれば、俺たちが小説の中の登場人物である可能性はなくなる」
「で、でも!」
 南が椅子を蹴倒して叫んだ。
「わたしたちはここにこうしているじゃないですか! 確かに存在してるじゃないですか!! これが現実じゃないなら何が現実だっていうんですか!?」
 南は唇を震わせ、いまにも泣き出しそうな顔で立っている。
 中はばりばりと頭をかいた。
「……お前は喉から手が出るほどこの世界が現実だってことをいいたいんだろう。でも、それは絶対にいえないんだよ。絶対的な現実性は絶対的であるからこそ、それが失われてしまう場合を考えることができる。結局残されるのは、指標化された現実性だけだ。だからこそ俺たちが登場人物である可能性も排除できるわけだが……まあ、俺にいわせれば、『喉から手を出すことはできない』んだ。それができると思うのは夢みたいなもんなんだよ」
「で、でも! これが夢だというのなら、一体現実はどこにあるんですか!」
「もちろん、ここにあるさ。でも、それはそういうしかないからそういうんだよ。ゾンビと同じさ。世界はゾンビなんだ。俺たちは確信をもって、絶対に間違いないと思いながらこういうわけだ、『現実はここにある』ってな。それでも、そうでない可能性は常にあるんだよ。それは誰にもいえないのさ」
 中の宣告に、南は悔しそうに顔を歪めた。



「……失礼します」「失礼……しました」
「おー。気ぃつけて帰れよ」
 中をまともに見ることもなく、肩を落としてうつむいたまま南は頭を下げて扉を閉めた。それこそゾンビのようにとぼとぼと歩を進める南の後ろを、北がゆっくりとついていく。
 いつもはまるで小さな機関車のような南が見る影もなくしょげていた。左右にゆらゆらと頼りなく揺れながら廊下を歩く様は、さながら人の形に切り取られた紙切れのようだった。
「……北くん」
 教室の前まで来たところで、南がぽつりといった。
「北くんは、わたしが小説のキャラクターに見えますか?」
 南は振り返り、はるか頭上の北の顔を見上げた。北の目には、自分を見る南の大きな瞳が、心なしか潤んでいるように見えた。まるでおびえる小動物だ。南の瞳は、生白い北の能面から何かの表情を読み取ろうと必死だった。
「うーん……」
 天井を見ながら北は棒立ちで動かなくなった。しばらくして南が声をかけようとしたとき、顔を南に向けた北はぼそりといった。
「ぼくは……南さんが本当に高校生なのか疑わしく思ったことはある」
「……え?」
 南の眉がぴくりと跳ねたことには気づかず、北はそのままいった。

「でも……南さんが本当はいないんじゃないかって、疑ったことはないよ。うん」

 南が息を呑んだ。
「いつも元気で明るくて……目的に向かって真っ直ぐ進む南さんは、なんというか――そう、素敵だと思う」
 そういって、北は柔和に微笑んで見せた。いつもは人形のように感情に欠けるその顔が、いまの南には天使のように見えた。
「っ……そ、そうですか。あ、ありがとうございます」
 数瞬それに見蕩れていた南は、素早く北に背を向けてそういった。北はその紅潮した頬には気づかず、いたわるように声をかける。
「だからその……元気だしてね。南さんは……いつもの南さんの方が、ずっといいと思うから」
「……はい」
 静かに返事をした南の口元は、知らず知らずの内にゆるんでいた。
 教室に入ると、北が思い出したようにいった。
「……あ、そうだ。南さん」
「な、なんですか?」
 どことなく期待に満ちた表情の南に、北は片手を差し出して普段通りの抑揚のない声でいった。
「本、返して」
「……どうぞ」
 低い声でそういった南は、本を握った利き手の方で、渾身の正拳突きを北の下腹部に見舞った。
svaahaa I0z7AdLSAc

2010年12月31日(金)18時47分 公開
■この作品の著作権はsvaahaaさんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
 最終作です。いろいろとひどいです。ええ、本当にひどい。読了のさいには一言こき下ろしていただければ幸いです。

 タネ本は永井均ほか『〈私〉の哲学を哲学する』(講談社、2010)です。お読みになった方には内容についての批判もいただければうれしく思います(批判にすら値しない可能性が大きいですが)。

 最後ですので、いまさらながらあいさつを。企画運営の飲茶様、うっぴー様。拙作に感想をしてくださった作者様、読者様。その他本企画に関わったすべての方に、多大なる感謝の念を表します。勝手な話ですが、本当に勉強になりました。いろいろ考えさせてもらいました。この企画のおかげで自分を少し変えることができそうです。私の参加が恒河沙の一粒ほどでも企画への寄与となったことを願いつつ。

 本当にどうもありがとうございました!


この作品の感想をお寄せください。

2011年02月15日(火)23時24分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 真柴竹門さん、感想ありがとうございます。感想巡回お疲れさまです。結局私の全作品に感想をいただきました。改めてお礼を申し上げます。

>指標化の問題ですが、ここら辺の説明がちと足りない気がします。
 おそらくそこだけでなく全編説明不足のような気も……。「指標化」は「〜にとって」と読み替えた方がいいかもしれませんね。基本的に突貫工事ですので、不足でない部分なんかないんですよね……。

>しかし、そのせいで主人公の存在感が薄くなってしまってるような。
 本作はあまり「主人公」を意識したりはしていません。北は単に視点の担い手というだけです。なんでこういう形式になったかというと、何も考えていなかったからです(え?)。〆切ぎりぎりに浮かんだのがこの3人が話し合う風景だったので。したがって、存在感が薄いのは北が主人公でもなんでもないから、ということですね。

>もっとソフトな哲学の話題をすれば良かったのでは、とか思ったりします(笑)。
 これも何も考えてなかったからですね。コメントにあるタネ本を読んだばかりだったので、話題はそこから横滑りしただけです。ああ、無計画……。

>いえーい! 素敵な言葉だー! ワーオ!
>はい、これで終わりにしましょうね!(泣)。
 ……ごめんなさい。私がムキになったせいで不快な思いをさせてしまったようです。全面的に悪いのはどう考えても私ですよね。真柴竹門さんはただ自分の好きな作品を引用して感想を書いてくださっただけなのに。
 改めてお詫び申し上げます。本当にすいませんでした。ごめんなさい。

>この言葉が今のsvaahaaさんに丁度いいものなのかは分かりませんが、はっきり言っておきましょう。
>祈り屋と衒学者、面白かったですよ……
 ありがとうございます。そのことばがいただけることが何よりの幸せです。作品の他の感想まできっちり読んでから感想する真柴竹門さんは読者の鑑ですね。本当にご苦労様でした(見習え、俺)。

 以上、短いですが、どうもありがとうございました。

pass
2011年02月15日(火)22時58分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 折伏ぬゐさん、感想ありがとうございます。今日が本当に〆切なんでしょうかね。以降の閲覧は可能か気になります。感想は投稿できなくても、読んでいない作者さんの作品を読みたかったりするのですが。

>223作品全てに感想投稿するつもりがこのていたらく……。
 そんな野望を抱きもしなかった私に比べれば万倍もマシですよ、ええ。私は30も感想してないでしょうから。

>私は『先生』というキャラが好きなのだと。
>計量カップでコーヒー飲むとか素敵です。
 いいですよね、先生。ちなみに私は「中」を「ナカ」と読んでいます。が、「アタル」でもいいと思います。私は熱血教師とかより、こういう「普段は頼りないけどいざってときには……」って感じのキャラが好きです。「先生」ってのはある種「理想の大人」の姿なのかもしれませんね。

>反面、南ちゃんは少し欝陶しく感じました。
 ええ、そうだと思います(爆)。私はこの鬱陶しさに「青春」っぽさを感じるのですが、嫌いな方は嫌いでしょうね。作者としては、南の鬱陶しさは「真剣さ」が裏目に出ているものなんだと解釈してくださるとうれしいです(もちろん、鬱陶しいで終わるのもアリアリです)。

>ただ、ちょっと話のレベルが高くて私のお粗末な脳みそではついていくのに苦労しました、とだけ報告させていただきます。
 すいません、私の悪い癖です(というより能力不足)。読者さんには何の責任もないことです。それでついさっき真柴竹門さんからハートフルボッコな感想をいただいたばかりですよ。私も本作を読んだ方から突っ込んだ指摘などをされるとたじろぐであろう程度の脳みそしかもっていません。分不相応な背伸びをするとやはりいけませんね。とはいえ、虚栄心が強いのは性格なので半分諦めていますが。

>よろしければオススメの本など教えてください。
 私を哲学に引き込んだのは『これがニーチェだ』(講談社新書)をはじめとする一連の永井均さんの著作です。もし未読であればどうぞ。入門書として最適なのは『〈子ども〉のための哲学』(講談社新書)や『翔太と猫のインサイトの夏休み』(ナカニシヤ出版)ですね。「信者乙」といわれようとも、私はこれらをオススメします。
 あと趣味の押し売りをするなら飯田隆さんの『言語哲学大全I〜IV』(勁草書房)はおもしろいですよ。特に3巻の可能世界意味論の話はとても刺激的です。とはいえ、数式がじゃんじゃか出てくるのでそういうのに耐性のない方は要注意です(私もいまだに理解は完全ではありません)。

 以上、本の宣伝的な何か(!)でした。「またの機会」が第2回「哲女」企画であることを祈りつつ、どうもありがとうございました。

pass
2011年02月15日(火)21時40分 真柴竹門  +20点
どうも、真柴竹門です。かなり急いで感想を書いておりますので、おかしな点は全て私のミスですから気にしないで下さい。

哲学面ですが、ご作品中もっとも難易度が高いです。
凄いアクロバットな論理ですね。哲学ゾンビとパラドックスを繋げて考える所だけでも『おお!』ってなりました。
指標化の問題ですが、ここら辺の説明がちと足りない気がします。
「マルかバツかサンカクか?」と「ハイかイエスかオーケーか?」
という説明を付け足したら、前者が可能世界で後者が現実世界だって読者に分かり易くなったかもしれません。それとも例えが悪い?
んで後半戦ですが、計三つの話が一気に提出されてますね。
「思考を働かせる際には、指標化(可能世界的)が必要」
「ある世界(小説の世界)ともう一つのある世界(読者の世界)には、決定的な断絶がある。だから証明する必要はない」
「絶対性と可能性の関係は、よく言われる「鶏が先か、卵が先か?」なんかじゃない。まず可能性があるから、絶対性がある」
ちなみに、この絶対性が現実って訳ですよね? いやあ、読むのが大変でした(笑)。
キャラですが、南は哲学的勢いが強すぎ! でもなかなか可愛いかも……。というか哲学的勢いって何?(笑)。
文章は読みやすいし、南の分かりにくい哲学説明とその後に来る中の易しい哲学説明の関係が良いですね。しかし、そのせいで主人公の存在感が薄くなってしまってるような。
まあでも、ラストで主人公が上手く締めてくれてますし、大した問題ではないでしょう。
対話篇、とは違った面白さでしたね。ただその面白さ、ハードな哲学のせいで影に隠れてしまった感も否めません。
つまり、もっとソフトな哲学の話題をすれば良かったのでは、とか思ったりします(笑)。いや、これも悪くないですよ。ただ一般受けはしないってだけです。
まあ、私は楽しめたほうだから別に関係のない話ですがね。


>「二つある例文の前者の言葉」

悪かった、私が全部悪かったです。もうド直球で引用したほうが早いですわ。
だいたい何でぼかしにぼかして書いたのか自分でもよくわかりません。
一応書いときますが、私は単に「認めて下さい!」って言いたいんじゃなくて、誤解されたくないにすぎないので。
「…なんだか気づいた」
「命とこころはなんのために生まれるのか、ずっと考えてたことの答えが、なんとなく出てきた」
「お父さんとお母さんから生まれても」
「真っ暗な闇の中から突然生まれても」
「心ある命は、みんなみんな」
「…幸せになるために生まれてくるんだ」←はい、これですね。

>そしたらさ、例えば「人は幸せになるために生まれてきたんだ!」とか
>「生まれてきたことには必然的意味がある!」とか馬鹿馬鹿しく思えてきますよね。

いえーい! 素敵な言葉だー! ワーオ!
はい、これで終わりにしましょうね!(泣)。


ああそれから「コギト」(折伏ぬゐ)のsvaahaaさんの感想を読みました。
エンタメについてあれこれ語っておられましたね。
この言葉が今のsvaahaaさんに丁度いいものなのかは分かりませんが、はっきり言っておきましょう。
祈り屋と衒学者、面白かったですよ……


点数ですが、二十点です。それでは、どうもありがとうございました。

127

pass
2011年02月15日(火)01時07分 折伏ぬゐ 3zzXlUmpzE +20点
 感想締め切り当日にぬけぬけとやって参りました。どうもこんばんは、ぬゐです。作品読ませていただきました。

 この作品を選択した理由は、単純にsvaahaaさんの五作品の中で一番感想数が少なかったからです。『チャーハン大盛り、あ、ご飯抜きで』に感想が集中してしまっているようなので、他の作品に目を向けてみました。
 223作品全てに感想投稿するつもりがこのていたらく……。


 さて、この企画で一つ気づきました。私は『先生』というキャラが好きなのだと。だからこの作品でも中先生(果たしてナカなのかアタルなのか)に最も好感を持ちました。好感度では、今まで読ませていただいた企画作品の中でNo.1のキャラクターかもしれません。計量カップでコーヒー飲むとか素敵です。ビーカーで水を飲んでいた中学時代の理科の先生を彷彿とさせてくれました。

 反面、南ちゃんは少し欝陶しく感じました。自分の思い付きについて誰かと議論したい、というよりは、自分の思い付きを誰かに認めてもらいたい、という感じで(個人的な好みの問題かもしれません)。
 しかし、それが中先生の性格との良いギャップになっているとも思いました。例えるならアクセルとブレーキのような関係です(北君はウィンドウォッシャー液)。
 メタな議論も他にはない展開で楽しめました。

 哲学に関してはほぼ素人の私が口出しできるものではありません。ただ、ちょっと話のレベルが高くて私のお粗末な脳みそではついていくのに苦労しました、とだけ報告させていただきます。
 もっと本を読まなければとつくづく思いますね。よろしければオススメの本など教えてください。


 以上、感想的な何かでした。また機会があればお会いしましょう。では。
113

pass
2011年01月04日(火)09時36分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 いもさん、感想ありがとうございます。内容に対するコメントがもらえるとうれしいですね、やはり(こんな「小説以前」の文章なだけに)。

>主題的には自分の書いた「彼女の今は『今』なのか」と同じ
 そうなんですよね。私も書いてて「あれ、これ確かいもさんが書いてたような……」と思い出しました。ネタ被りに謝罪。あの作品を読んだときに感じた、そこはかとない「モヤモヤ感」が思わぬところで芽を吹いた(これがホントの「萌え」ですかね?)というところでしょうか。

>「現実の世界」の定義というのが〜
 そう! そんな風に議論を運んでいきたかったんですよ、まさに。しかし、あいにく脳細胞の持ち合わせが足りず、思考の整理ができないままに刻限が迫ってこのようなことに(これがホントの「間に合わせ」!)。
 私としては、いもさんのおっしゃるような議論を「中」が提出した後、「南」が「それじゃあ不十分なのです!」と反論を展開する、というような運びにしたかったのですが……限界でしたね、いろいろと。

><私>の議論と同じで〜
 おっしゃるように、本作の議論に対応するのは「人格交替」の思考実験だと思います。以下、一般的でない用語を使わせていただくなら、本作の議論は「他人が独在論を語れるのはなぜか」と等価だと思っています(永井さんにいわせればこれは「擬似問題」かもしれませんが)。私は〈私〉ですから、その「経験(?)」に照らし合わせて、思った通りの独在論を語れるはずです(もちろん、それは一段レベルの低いものでしかありませんが)。しかし、他人にはそれ(〈これ〉)がないのに、私と同様の(あるいはそれ以上の!)ことを語るのです。常識的には、だからこそ他人とは〈他者〉であり、彼らにも彼らの〈これ〉があるのだ、という結論になるのでしょう。これを本作の議論でいうなら、「小説世界のキャラも現実を語るのだから、彼らも登場人物ではなく〈他者〉なのだ」ということになると思いますが――なんとなくこれはおかしい気がします(D・ルイスの「様相実在論」と一緒?)。多分、これまでのどこかが間違っているんだと思うのですが、いまの私にはわかりません。今後も考えていきたいと思います。

 来年ぐらいに「哲学的なレポート企画」とかやらないかなぁとか寝言を抜かしつつ、どうもありがとうざいました。

pass
2011年01月02日(日)06時27分 いも M8vT5jA.U. +10点
いやー、文章が巧いですね。
主題的には自分の書いた「彼女の今は『今』なのか」と同じですが、圧倒的に読みやすいです。

自分の作品の方でも言及していないので、ここでそれを指摘するのはまぁ微妙なところがありますが、その不可知性をいかに活かすかというのがやっぱり欲しいですよね。
具体的には、「現実の世界」の定義というのが「〜〜にとっての現実の世界」としか出来なく、逆にそう定義すれば十分である(←ここで不可知性が必要)という議論に繋がっていくと、よりいいかと思います。

<私>の議論と同じで、<私>が他の身体に移ったとしても、今度は移った先の身体が<私>にとっての私で、結局、私というのは<私>にとっていつでも私であるように、私が他の世界へ移ったとしても、今度は移った先の世界が私にとっての現実で、結局、現実というのは私にとっていつまでも現実なんですよね。
#うぅ、ややこしくて上手く伝えられない・・・

133

pass
2010年12月31日(金)22時55分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 酉野目さん、感想ありがとうございます。年末のこの時間、早速の感想にちょっと驚きました(笑)。

>svaahaaさんの作品は一通り読んでまいりましたが、〜
 全作感想していただいて本当に感謝します。「一定の量と質」の平均値がどの程度の高さに位置しているかはわかりませんが、そこで下降することなく上昇を続けていきたいですね。……まあ、本企画のツワモノもそうですし、あの「遥かに高い壁」を超えていけるかは怪しいですが。お互い精進ということで!

>内容はとても最終日とは思えないものでした。
 ……すいません。ええと、それはともかく、私も企画終了が惜しまれます。来年の開催は――やっぱり、ないんですかね。あればいろいろと個人的にリベンジしたいのですが。

>証明したところで誰に認めて貰えるのかな? と思いました。
 そうですね。本作の議論は混乱の極みにありますが、世界の実在は誰に対して証明するのかといわれれば、証明すべき相手なんていないのだとも思います。証明すべき相手がいるということが証明の必要性を生み出しているのだとすれば、世界の外部にそんな相手は存在しないということで証明は不要だ、といえるとも思います。
 ただ、南が証明を求める動機は「高尚なもの」ではなく、単に自分が確かに存在しているのだという「確信」が欲しかったためです(というより、現実性が語りえないものだということに対する反抗というべきかもしれませんが)。

 酉野目さんも執筆お疲れさまでした。私の感想はまたいずれということで。どうもありがとうございました。

pass
2010年12月31日(金)19時20分 酉野目  +10点
 コンバンハ。
 年末ですね。一年の終わり、そしてこの企画の終わりです。正確に言うと投稿期間終了です。
 まさか最終日に投稿する人はいないだろうと思っていたのですが、そうでもなかったです。油断したらこれだよ・・・。
 svaahaaさんの作品は一通り読んでまいりましたが、どれも一定の質と量を保っていて凄いです。私が小説家という職につき飯を食えるようになるのは、何百年も足りない気がしました。ここよりも遙かに高い壁を乗り越えなければならないのですから・・・。
 内容はとても最終日とは思えないものでした。悪い意味ではなく、まだこの企画が(投稿)明日も続いていくような気がしたという意味です。
 数学の証明問題がさっぱりな私が世界の証明問題について語るのは奇妙ですが、証明したところで誰に認めて貰えるのかな? と思いました。証明を追い求める事は高尚な事かも知れませんが、証明ができなくても案外問題無い気がします。だから私は数学ができなかったのかも知れませんがw
 ・・・さっきから気がします、ばかり言ってますが、年末のこの時間なので許して下さい。

 執筆お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 またの機会に、では。
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pass
合計 4人 60点


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