テツガクエスト_カミハシンダ
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テツガクエスト_カミハシンダ。


 神崎理恵は、女子学生である。
 長身でほっそりとした体つきで、女性としてはちょっと高めの身長だ。
 小ざっぱりとした清潔そうな外見で、つやのある黒髪をポニーテールにして、
スタスタと活発に歩く姿は、セーラー服に身を包んでいなければ、新任の教師とみまち
がえそうだった。
 年上に見えるのは、キビキビとした身のこなしが大人びて見えているのだろう。
 理恵が一心不乱に早歩きで向かっている先は 園縄哲(ソノナワサトシ)の自宅だ。
 サトシは突然の理恵の訪問に戸惑いながらも、部屋に案内した。
「へぇ、結構、片付いているじゃない」
 その言葉が理恵の第一声だった。
 整理整頓された本棚には、哲学書や歴史書、心理学、占星学の本が陳列されてある。
「まぁ、おふくろと妹が掃除好きでね」
「でも、哲学、歴史、心理学はなんとなくわかるけど、なんで占いの本がこんなに
あるの?
 なんで、男のくせに占いを信じるの?」
「ほうほう、この前占ってあげたけど、占ってもらった君の言葉ともおもえないな」
 理恵がこうしてサトシの家に訪問するほど親しくなったきっかけは、サトシが
理恵を占ったことがきっかけなのは事実である。
「そんなことより、ねぇ、サトシ。
 ちょっと聞きたいことがあるの」
 理恵は上目づかいで、サトシにいう。
「あん?」
 サトシはマの抜けた声で応答した。
「神って存在しないんでしょ」
 ドーンという擬音が入りそうなくらい明確ではっきりとした口調で理恵が断言した。
「・・・まぁ、いないと思う奴にはいなくて、いると思う奴にはいるかな」
 理恵の質問に、戸惑いつつ即答したサトシ。
「それって矛盾していない?」
 理恵は首をかしげた。
「どこが?」
「どこがって、とぼけないでよ。
 存在していて、存在していないってあきらかな矛盾じゃない」
 理恵は口をとんがらせた。
「なんで?」
「あのねぇ・・・矛盾って意味しらないの?」
 理恵は人差し指を天井に立てて強気でいう。
「知ってるさ。
 つじつまが合わないっていいたいんだろ」
「そうよ、神がいて、神がいないなんてつじつまがあわないじゃない」
「だからさ、そもそも、つじつまをあわせる必要なんてないの」
「なんでよ」
 理恵は教師が生徒を詰問するように問いただす。
 もし、理恵が教鞭をもっていたなら、ピシャリとサトシをたたきつけただろう。
「いると思う奴は、いるって前提だし、いないと思う奴にはいないって前提だか
らさ、違う前提同士の命題、一貫性を持つべきじゃないのさ。
 だいたい、比較しようが無いだろ。
 両立させようって考える自体、本末転倒さ」
 理恵はサトシの口車には乗せられてはいけないと、一呼吸置いた。
「じゃぁ、いるかいないかわからないとしたらどうよ」
「そりゃ、わからない」
 サトシはあっさり応えた、理恵は肩透かしをくらったとばかりにずっこけた。
「じゃぁ、わからないなりに、サトシはどう思うの?」
「そうきたか。
 だったら、考える余地があるな」
「なによ、いままで考える余地がなかったって事?」
 キッっとサトシをにらみつける。
「あたりまえさ。
 いないんでしょ?
 って、きかれれば、いないことが前提になるんだから、いないという結論が決まって
る。
 だけど、わからないならそうはいかない」
「・・・そう・・・質問の仕方が悪かったわけね」
「ご名答。
 さて、神は存在するにしろ、しないにしろ、どのような状態が≪存在≫になるのかを
きめておかないと、わからないままになるな」
「存在は、存在じゃない?」
「これがまた、難しい。
 たとえば、数は≪存在≫すると思う?」
「当然存在するわ。
 じゃないと、数学は成立しないもの」
「なら、神は≪存在≫する」
「どうしてよ
 数と神は関係ないわ」
 理恵は腕組して息を荒くした。
「意外な共通点があるのさ。
 ところで、数に色や形はある?」
「色は分からないけれど、形はあるじゃない。
 1とか、2とか、3とか」
「そのアラビア数字は、記号でしかないし、数の形じゃない」
「どういうことよ?
 記号が示す概念が存在するじゃない」
 理恵は、目をぱちくりさせた。
「たとえば、この紙に犬という文字と神という文字を書いたとする」
「書いたわね」
「この文字は犬かい?」
「違うわ」
「なんで?」
「そりゃ、犬という文字だけど、本物の犬じゃないからよ」
「そう。
 まさに、数字の1もそれと同じ。
 でも、君は1を見て、1という数を認識した。
 そして、色も形も実体もわからない数は≪存在≫するといった。
 それは、1という概念を認識しているからだ。
 概念があるということで、≪存在≫するなら、神だって、概念として存在する
といいえるわけさ。」
「そうじゃなくて、私が聞きたいのは、祈れば願いをかなえてくれる神様とか、
人間の運命を自由にする神様とかそういうのがいるのかってききたいの。
 いるなら、私の願いをかなえてくれるじゃない。
 神様がいるのにかなえてくれないなら、なんでなの?
 ってことよ」
 理恵は、質問をする側にしては大きな態度で質問する。
「ははぁん、なにか願い事があるんだね」
 ガキ。
 理恵のストレートが決まる。
「よけいな詮索はしないでよろし」
「ふぁい・・・」サトシはかろうじて返事をした。
「仕切りなおしよ。
 神様がいるなら、私の願い事をかなえないのは何故?」
「さぁ?」
 ドカ
 スカートであるにもかかわらず、理恵の回し蹴りが決まる。
「真面目に応えなさい」
「ふぁい・・・」再び、サトシはよわよわしい返事をした。
「神様に祈っても私の願いが叶わないのは、神様がいないからでしょ。
 そうよ、そうに決まっているわ」
「まぁ、いても理由はあるかも」
 不意にサトシが復活する。
「どういう意味よ」
 スカ
 今度は、理恵のストレートは不発に終わる。
「さすがに、3発目は、かわさせてもらうよ」
「まさか、わざと受けていたというの?」
 理恵が芝居がかったセリフを言う。
「ッフ、セイントは1度見た技はきかないのだ」
 サトシがカッコウをつけて決め台詞をいったそのとき・・・
 スパーン
 理恵の裏拳がほとばしった。
「なに、聖闘士星矢ゴッコやっているのよ。
 だいたい、かわしたのは3発目なんだから、2回目はなんだったのよ」
「回し蹴りと裏拳は初めてでして」
 ゴフ。
 有無を言わさぬ、理恵のボディーブロー。
 さすがのサトシも両膝をついた。 
「でも、4発、5発は命中ね」
「ごめんなさい」
「よろしい。
 で、真面目に応えなさい」
「祈り方が間違っているか、神様に気に入られなかったとか」
「じゃぁ、どんな祈り方がよくて、どうすれば、神様にきにいってくれるの?
 でも、そもそも、神様って祈り方が間違っていたり、人をえり好みするなんて、神様
らしくないじゃない」
「まぁ、神様にどんな妄想を抱いているかは自由だけど、神様というのは、完全無欠な
存在なんだ」
「完全無欠だったら、私の願いごとの一つや二つぐらいかなえてもいいじゃない」
「ばかだなな。
 完全無欠だからこそ、不完全な存在たる人間の不完全な願い事をかなえないんじゃな
いか。
 神様は、本当に叶えたい願い事をかなえる手助けをするけど、そうでないのは見抜く
ものなの」
「う、なんか、反論できないけれど、騙されている気がする」
 理恵がサトシの理屈に一歩後ずさりをした。
「まぁ、なんだ。
 仮に、なんでもできるスペシャルスーパーデラックスシュビデュバな存在としての神
様がいたとする」
「ふむふむ、ネーミングセンスはさておいて、そんな素敵な神様だったら、私の願い事
をかなえてくれるわよね」
 理恵はようやく本題に入れたとばかりに深くうなづく。
「絶対、そんなことはしないと断言できる」
 ズベ。
 理恵は芸人さながらにずっこけた。
「なんでよ〜」
 涙目で手足をじたばたさせる理恵。
「親馬鹿っているでしょ」
「なによ、唐突に。
 論点ずらしでもする気?」
 理恵はサトシを睨みつける。
「そんなつもりはないから話を聞いてほしいんだ」
「仕方ないわね。言いくるめられそうになったら、グーでパンチだからね」
「了解。
 で、親ばかというのは、わが子かわいさのあまり、子供の的確な評価ができないで、
他人から見ると愚かに思える行動をすることなんだけれど、それは不完全なる人間の
なせるわざだ。
 これに対して、俗な言い方だけど、バカ親ってのがいる」
「初耳ね」
「まぁ、俗語みたいなものだとおもってくれ。
 で、バカ親というのは、子供を思いっきり甘やかす」
「まさしく、馬鹿なお親ね。
 甘やかされたら、将来苦労するのは決まっているわ」
 大人のくせにといわんばかりに理恵はいった。
「ご名答。
 不完全なる人間たる君にわかるなら、完全無欠な神様にだってわかること」
「・・・つまり・・・安易に願い事をかなえるのは、私のためにならないってこと?」
 理恵は首をかしげた。
「まさに、神の愛だね」サトシはにやり言った。
「愛しているのに、何もしないなんて信じられないわ」
「残念。黙って見守る愛もあるのさ。そして、不完全なる存在は、完全なる存在の愛に
気が付けないわけだ」
「気が付けない愛なんて意味なんてないわ」
「まぁ、君が価値を感じようが感じまいが存在しているかどうかとは関係ない。
 君の願い事をかなえないことは、別に、神が存在していない理由にはならないって
説明はできる」
「じゃぁ、何のために神様はいるの?
 なんで、神様に祈るの?」
 理恵は切実な疑問をサトシにぶつけた。
「まぁ、個別の理由はさておいて、人類が社会を形成してから信仰は存在して、現在
も祈る神様はちがっても、神様は信仰されている。
 それがなぜかといえば、真実を見つめるためだといえるだろうね」
「どういうことよ」
「あくまで、一般論だけれども、人間と他の動物との差は、心の存在の有無にある
といわれている」
「そうなの?」
「まぁ、そうだと思ってくれ。
 で、心がなんでできたか?」
「そんなの知らないわよ。
 遺伝子にでも組み込まれていたんじゃない」
 当たり前でしょ。と言わんばかりの理恵。
「逆だよ。
 遺伝子にないことをしたから、その代りに心をもったんだよ」
「どういうこと?」
 理恵は戸惑いながら眼を見開いた。
「動物は本能に従って行動している。
 人間は心に従って・・・まぁ、言葉を換えれば意志にしたがって行動している」
「いわれてみればそうね」
 そういえばと思いながらうなづく理恵。
「そして本来本能とは生まれつきにもつ行動だ」
 もともと、人間のご先祖様も本能に従ったけれど、この本能は、自然界で生き残る
ための行動だといえる。
 だけど、人間は、社会に守られていたために、その本能が不要になった。
 むしろ、社会の秩序が重要になった。秩序を守るためには、本能よりも理性が必要に
なったわけだ」
「つまり、心は本能の代替え品だったということ?」
 確認するように理恵は質問した。
「ご名答」サトシは微笑みながら言葉をつづけた「だけど、所詮代替え品。人間が不完
全である理由なわけで、それを補うために神様という概念が必要になった。
 という説明で納得できるかな」
「じゃぁ、神様はいないのね」
 指を天井に向けて確信したといわんばかりにいう理恵。
「だから、わからない」
 サトシはわからないことを念押しした。
「だって、心の不完全さを補うために、人間が作り出した概念なんでしょ」
 理恵は眉間にしわを寄せた。
「怖い顔で睨まないでよ。
 まぁ、たしかに、いないという前提をもったり、妄想によってねつ造した神様はい
ない。
 けれども、そうでない場合はいないとは言いえない」
「じゃぁ、死んじゃったのね。
 ほら、なんとかっていう哲学者は神は死んだって言ってたわ」
 うろ覚えのことを思い出すように理恵がいった。
「残念。
 あれは、当時のヨーロッパ社会の信仰が悪用されたって指摘しただけ。
 そもそも、存在しないなら、死ぬわけがない。
 物事を考えるときは、都合のいい理屈をつまみ食いしちゃいけない。
 神様なんていないというのなら、その存在が死ぬことは成立しない」
「わかったわよ」
 プイと顔をそむけた。
「でも、カミガシンダというのは、ある意味正しい」
「どういうこと?」
 理恵は興味深そうに顔をサトシに近づけた。
「いつの世も、神は真の存在だということ」
「神は真だ・・・ね。
 まさか、ダジャレで終わらせる気」
「ダジャレってわけじゃないさ。
 神様の本質は、常に真だってこと。
 だから、真実が存在する人にとって、神様は存在するし、真実なんて存在しない
と思えば、必然的に神様は存在しないと思えるわけ」
 心外だと不満そうな口調でサトシは説明した。
「なによ、私は真実なんて存在しないって思っているっていうの」
「そういうつもりはないさ。
 神の本質は真だけど、真であるためには常に愛が存在する」
「い、意味がわからないわ」
「さっき、君が言ったように、心の不完全さを補うために、人間が作り出した概念
でもある。
 そして、心の不完全さを補うのは、愛の存在が必要不可欠だ」
「まって、愛と真は同じってこと?」
「そうともいえるね。
 だって、愛の存在しない真は、形骸化してしまうから」
「なによ、ケーガイカって」
「形だけを残して、実質的な意味を失っているものさ。
 どんなに正しいことでも、愛・・・つまり、思いやりの心がなければ、それは
間違った結果になる。
 だから、神を信じないで願い事するのは、形骸化した祈りだってこと」
「なによ、神様って、そんなケチなの?」
「ちがうよ。
 その願いが本当にかなえたい願いなら、努力が伴うはずさ。
 神様に祈るだけじゃなくね。
 神様だって、完全無欠なんだから、本当にかなえたい願いかどうかぐらい見抜け
るでしょ。
 で、君は努力してないでしょ」
 サトシは、理恵の本音を射抜くように言う。
「・・・そうね・・・。
 じゃぁ、今、努力しようかしら」
 理恵はサトシを見つめ、頬を赤らめた。
「ねぇ、私の願い事って何か知りたい?」
 理恵は甘い声で、サトシの耳元で囁いた。
 理恵の囁きとともに、理恵の背にある窓から夕陽の光が包み、部屋が夕陽の色に
溶け込んだ。
 夕陽の色に染まった部屋は、神々しい空間を作り出す。
「そう、こんなロマンチックなシチュエーション・・・私が神様にお願いしたこ
と・・・」
「それはよかった、神は自らを助けるものを助ける」
「もう・・・鈍感」
 そう言いながら理恵は、サトシの両肩に手をかけた。
 と、そのとき。
「ただいま〜」
「え?」
「ああ、お帰り。
 真理」
「なんで、あなたの部屋に真理ちゃんが・・・」
「ああ、この部屋、真理の部屋だからな」
「なんで、妹の部屋に、二人っきりになるのよ」
「だって、俺の部屋は俺しかいるスペースがないもの」
「この部屋のほとんどはあなたの荷物でしょ」
「あ、理恵さん。
 それは・・・兄が・・・勝手に置いているの。
 でも・・・大丈夫。
 すぐに花屋さんのところにいくから」
「ああ、今日も行くのか、気をつけて行けよ」
「もう、
 なによ! なによ!! なによ!!! なによ!!!! なによ!!!!!
 どうして、サトシなんか好きになったのかしら」
「あ、そうなの」
 ガキドガスパーンバチン
 見事なまでの、理恵の攻撃は、会心の一撃となり、サトシにとっては痛恨の一撃
となった。
 痛恨の一撃をくらった、サトシは必然的にKOされていた。
「”あ、そうなの”じゃないわよ!。
 乙女心を踏みにじるにもほどがあるわ」
 ノシノシと立ち去ろうとしたとき、真理は本棚の上にのっていた封筒を渡した。
「あ、理恵さん・・・、これ、部屋におちてたの」
「おい、それは・・・」
 冷静沈着が服を着ていたようなサトシが、慌てふためいた。
「え?
 ・・・私宛なの?」
 真理は兄のサトシを制して無言でうなづいた。
 理恵は、冷静を装いつつ、焦りながら封筒の中にあった手紙に目を通した。
 理恵は、読み終えた手紙をビリビリに破り捨てた。
「え?」
 真理は理恵の行動に青ざめてしまう。
「ふむふむ。
 神が真だ。
 ということについて、論理的な説明はよくできたレポートね。
 でも、ラブレターとしては、赤点よ。
 ラブレターの本質は、神様と同じ愛なのに、あなたの愛について書かれていないわね。
 誤字脱字も多い。
 合格点とれるように書き直しなさい。
 何度だって読んであげる」
 理恵はそう言いながら鼻歌交じりの上機嫌で立ち去って行った。
「こぇぇ女だよな」
 真理も無言でうなづいた。
「だけど、かわいいところもあるよな」
 再び真理も頷いた。
呟き尾形 
http://homepage2.nifty.com/SON/
2010年12月27日(月)19時38分 公開
■この作品の著作権は呟き尾形さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
 こんにちわ。呟き尾形と申します。
 テツガクエストは、先日投稿した哲学モンスターシリーズの外伝的作品です。
 哲学モンスターの主人公はマリですが、今回はその兄と哲学的彼女との会話です。
 外伝ですので、この作品だけでも読めるように書きましたし、作風も意図的に変えています。とはいいつつも、もし、気になったら、哲学モンスターシリーズ、相対ゴブリン、ソクラテスの迷宮も目を通していただければ幸いです。


この作品の感想をお寄せください。

2011年03月03日(木)06時49分 呟き尾形  作者レス
こんにちわ。 真柴竹門 さん 呟き尾形です。

>神崎理恵、まあまあ可愛いですね。
 ありがとうございます。

 まぁ、どつくのは、ストレス発散というより、ゆがんだ愛情表現なんで(笑)

>……おおおお、とてもハイレベルな哲学の予感がしてウキウキ
>しました。そして「親馬鹿」と「バカ親」の話と神様を繋げた
>あたりには唸らされました。
 ハイレベルかどうかは、なんですが、現代日本では神様の本質みたいなのは誤解されていますからね。

>……すみません、ついてこれませんでした。
 すみません。悪乗りしすぎたかもしれません。


>どんなラブレターだったのでしょう? ちと気になります(笑)。
 そのうち続編がでればわかるかもしれません。

>萌えという赤団子、キャラという白団子、哲学という緑団子。
>どの要素も、もっちりと楽しめた掌編小説でした。
 ありがとうございます。



pass
2011年02月14日(月)21時40分 真柴竹門  +20点
どうも、真柴竹門です。三色団子を食った直後に感想を執筆です。

神崎理恵、まあまあ可愛いですね。どつき漫才のツッコミ担当ですか。ツッコミを見てる読者には良い息抜きになりますが、理恵のほうは逆に殴ってもストレス発散になってなさそー(笑)。
そしてツッコミを喰らうほうも喰らうほうです。頭の悪いボケなんだか優秀なボケなんだか。「回し蹴りと裏拳は初めてでして」……いや、マゾですな(笑)。

>「どうしてよ
>数と神は関係ないわ」
>理恵は腕組して息を荒くした。
>「意外な共通点があるのさ。
>ところで、数に色や形はある?」

……おおおお、とてもハイレベルな哲学の予感がしてウキウキしました。そして「親馬鹿」と「バカ親」の話と神様を繋げたあたりには唸らされました。

>「ッフ、セイントは1度見た技はきかないのだ」

>スペシャルスーパーデラックスシュビデュバ

……すみません、ついてこれませんでした。でも「神は真だ・・・ね」は分かりましたよ! クスリとも笑いませんでしたが(笑)。
にしても、どんなラブレターだったのでしょう? ちと気になります(笑)。

さて、点数は二十点にします。萌えという赤団子、キャラという白団子、哲学という緑団子。どの要素も、もっちりと楽しめた掌編小説でした。
それでは、どうもありがとうございました。

130

pass
2010年12月27日(月)21時17分 呟き尾形  作者レス
こんにちわ。野々宮さん。呟き尾形と申します。

 感想ありがとうございます。

>「哲学」と「萌え」の融合という企画本来の趣旨を見失って
>なくてエラいと思います。
 恐縮です。

 で、哲学モンスターシリーズに登場した人物を別の小説に登場させたという程度の外伝ですので、哲学モンスターシリーズを読んでいればちょっとニヤリとしてもらえたらという意図があります。
 どちらかちえば、哲学モンスターシリーズの方が、個人的な本番で、テツガクエスト事態が息抜きで書いたものです。
 

 ギャグについては、小難しい議論のアクセントというか息抜きを狙っています。
 個人的には哲学とか議論は好きなのですが、議論に夢中になると、読者がおいてきぼりになってしまうんではなかろうかということ。
 それと、現実世界でも、私の個人的な経験上、女性が哲学的な話題になると、小難しい議論だけだとあくびをする傾向があるので、それを意識して、たまにアクセントでもいれておこうというものです。


pass
2010年12月27日(月)20時36分 野々宮真司 H4HIQlHxIA +10点
 呟き尾形さん、はじめまして。野々宮と申します。
 哲学モンスターシリーズの他の作品は読んでおりませんので、この作品単体での評価ということになります。まずは良かった点。テンポのいい会話で、ちゃんと哲学的議論がなされている点は好感が持てました。企画が終盤に近づくにつれ、「これのどこに哲学が……」と言いたくなるような作品も多くなってきてますが(笑)、本作はその点、「哲学」と「萌え」の融合という企画本来の趣旨を見失ってなくてエラいと思います。ストーリーの流れ自体も王道ですが、悪くありません。
 で、良くなかった点ですが、とにかくギャグがぜんぜん笑えないってところですね……。女の子のドツキばっかりで、単調な感じがします。ひょっとすると作者さんの意図はギャグ小説じゃないかもしれないので、こういう批評は的外れなのかもしれませんが、文章のノリがギャグ的なのに内容はぜんぜん笑えないので、作品全体がスベッているような印象があります。
 ギャグについてはまったくの苦手分野なので有効なアドバイスはできませんが(汗)、最近、本企画に投稿された作品のなかでは色音さんの『ミレニアムフォール』なんかが参考になるかもしれません。ストーリーは全然違う方向性ですが、ギャグについてはなかなか冴えた作品ですよ。
「ただお隣に投稿されたから」という理由だけで呟き尾形さんの作品に感想を書いちゃいましたが(笑)、神をテーマにしている点が自分の作品にも通じるので妙に親近感を覚えました。これからもがんばってください。
131

pass
合計 2人 30点


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